これってもしかして?
適応障害
季節のメンタル対策
監修:公認心理師 上野幹子
会社員のAさんは異動で経験のない部署に配属されました。周囲に教えてもらいながら業務をこなしていますが思うように進められず、焦りや不安であまり眠れなくなり、次第に気分が落ち込んできました。
環境が変わりやすい春は適応障害に注意
春は環境が変わりやすく、心身に負担がかかりやすい季節です。仕事やプライベートなどで環境が新しくなると、だれでも最初はストレスを感じますが、通常は時間とともに慣れていきます。しかし、うまく適応ができない場合、心身にさまざまな不調が現れて生活に支障をきたすことがあります。これが「適応障害」です。
とくにゴールデンウイーク明けに起こりやすい「五月病」もその一種とされています。環境が変わったときは、いつも以上に休息やストレス解消を心がけましょう。
もし、気分や体調、行動にいつもと違う状態が2週間以上続いていたら、家族や職場の人、医療機関などに相談しましょう。
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引き金になる環境の変化
- ●就職
- ●部署の異動
- ●昇進
- ●転勤
- ●対人トラブル
- ●結婚
- ●引っ越し
- ●出産
- ●病気
など
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おもな症状
精神面
- ●気分の落ち込み
- ●不安
- ●イライラ
- ●集中力の低下
身体面
- ●不眠
- ●めまい
- ●動悸
- ●吐き気
- ●食欲不振
行動面
- ●遅刻や無断欠勤
- ●暴飲暴食
- ●攻撃的言動
など
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適応障害とうつ病の違い
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適応障害
- ●発症の引き金となるストレス要因がわかっている
- ●ストレスにさらされてから3カ月以内に発症する
- ●ストレス要因がなくなると6カ月以内に改善する
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うつ病
- ●発症の明確な引き金がなく、原因不明なことが多い
- ●慢性的なストレスにさらされたあとに発症しやすい
- ●ストレス要因がなくなるだけでは改善しない
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心を守る!適応障害を防ぐ4つの対策
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●質のよい睡眠を6時間以上とる
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- ●ストレスや疲労を回復するうえで重要な睡眠。寝る1時間前はスマホやパソコンの使用を控え、考えごとはせず、リラックスして過ごす。

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●こまめにストレスを解消する
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- ●深呼吸や適度な運動、おしゃべり、趣味など、自分に合ったストレス解消法を持つ。
- ※ストレス解消のための喫煙や過度の飲酒はNG。
- ●深呼吸や適度な運動、おしゃべり、趣味など、自分に合ったストレス解消法を持つ。

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●早く新しい環境に慣れるためにムリをしない
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- ●こまめに休憩をとるなどして、がんばりすぎない。
- ●困ったときは1人で抱え込まず、周囲を頼る。
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●ストレス環境の改善について相談する
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- ●適応がむずかしい環境について職場の上司や家族などに相談し、改善できないか検討する。

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