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目の健康寿命を延ばす
若い世代に増加!
スマホ急性内斜視

生活に欠かせなくなったスマホやタブレット。その使いすぎで急性内斜視、通称「スマホ急性内斜視」になる人が若い世代を中心に増えています。まずは生活をふりかえり、予防を心がけましょう。

片目が内側に寄り、
ものが2重に見えるようになる

私たちがものを見るとき、眼球を内側に向ける「内直筋」や外側に向ける「外直筋」などが働いて目の焦点を合わせます。近くのものに焦点を合わせるときは内直筋が縮み、「寄り目」の状態になります。
スマホやタブレットを近距離で見続けて寄り目の状態が続いたことで、内直筋の力が強くなり、片方の目が寄り目のまま戻らなくなる人が10~20代を中心に増えています。これがスマホ急性内斜視で、両目の焦点が合わなくなり、ものが2重に見えるなどして勉強や仕事などに影響が出ます。

スマホ急性内斜視

スマホやタブレットの使い方に注意して予防しよう

スマホ急性内斜視はある日突然発症し、自分では気づきにくいため発見が遅れることがあります。そうならないために、日ごろからスマホやタブレットの使い方に注意して予防することが大切です。

子どもがいるご家庭では、スマホやタブレットを使う際のルールを決めましょう

スマホやタブレットは目から30㎝以上離し、なるべく視線に対して垂直の位置に持つ。

20~30分に1回はスマホやタブレットから視線を外し、20秒以上遠くの景色を見る。

使用時間は合計1日3~4時間までにする。

異変があれば
すぐに眼科を受診

子どもはとくに自覚しにくいため、大人がよく観察し、異変があればすぐに眼科を受診しましょう。発見が早ければ、スマホやタブレットの使用を制限するだけで症状が改善することがあります。常にものが2重に見えるなど症状が進んだ場合は、メガネを使った治療や手術を行うことになります。

監修:松本眼科 院長 松本拓也